ここでは、Ymirをリリースするための手順を説明します。
以下、Maven2の実行はJDK1.5を使って行なうようにして下さい。また、ソースコードリポジトリに書き込み操作を行なうための接続情報をホームディレクトリの.m2/settings.xmlに書いておいて下さい。
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ソースコードのチェックアウト
YmirのソースコードをSVNレポジトリ( https://www.seasar.org/svn/ymir/component/trunk )からチェックアウトして下さい。
チェックアウト済みの場合はsvn updateコマンドでワーキングディレクトリを最新の状態に更新して下さい。
以下の作業はcomponentディレクトリの直下で行なって下さい。
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SNAPSHOTライブラリへの依存の解消
pom.xmlのdependencyにSNAPSHOTのものがないかを確認して下さい。あればSNAPSHOTではないアーティファクトを指定するようにして下さい。
上記の手順を実施することで、pom.xmlの中から「SNAPSHOT」という文字列がなくなるはずです。その状態でpom.xmlをコミットしておいて下さい。
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ymir-zpt-mobyletモジュールのリリース準備
ymir-zpt-mobyletモジュールはJDK1.6前提ですので個別にリリースする必要があります。ymir-zpt-mobyletのpom.xml中の<parent>タグの中のymir-projectのversionをリリースバージョンに変更してコミットして下さい。(この時点でymir-zpt-mobyletのリリース準備をするのは、下記手順でリリースした際にymir-zpt-mobyletもタグが打たれてしまうためです。)
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リリース準備ができているかどうかの確認
リリース準備ができているかを確認するために、mvn -DdryRun=true release:prepareコマンドを実行して下さい:
mvn -DdryRun=true release:prepare
リリースバージョンやタグのラベル名、新しい開発バージョン等を聞かれますが、基本的に全てデフォルトのままで問題ありません。
リリース準備の処理の途中で問題が見つかるとFAILUREで終了しますので、問題に対処して再度上記コマンドを実行して下さい。全ての問題が解決するまでこの手順を繰り返して下さい。
問題がなかった場合も問題が解決した場合もmvn release:cleanコマンドを実行して下さい。
mvn release:clean
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リリースの準備
mvn release:prepareコマンドを実行して下さい:
mvn release:prepare
万が一正常終了しなかった場合は、mvn release:rollbackコマンドを実行してからSubversionのtags以下からリリースバージョンのソースツリーを手動で削除して下さい。その後問題を解消してから再度mvn release:prepareコマンドを実行して下さい。
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リリース
mvn release:performコマンドを実行して下さい:
mvn release:perform
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ymir-zpt-mobyletモジュールのリリース
ymir-zpt-mobyletのディレクトリでJDK1.6を使ってmvn deployコマンドを実行して下さい:
mvn deploy
終わったらpom.xml中の<parent>タグの中のymir-projectのversionを次のバージョンのSNAPSHOTに変更してコミットして下さい。その後、ymir-zpt-mobyletの次バージョンのSNAPSHOTのビルドができるように、全てのYmirのモジュール(最低限ymir-project)の次バージョンのSNAPSHOTをデプロイしておいて下さい。
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JIRA上でのリリース
JIRAのAdministrationメニューの「Manage Versions」画面で、リリースしたバージョンをJIRA上でもリリース状態にして下さい。また、次のリリースバージョンを追加して下さい。
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Webサイトのダウンロードページの更新
YmirのWebサイトの「ダウンロード」ページを更新して下さい。
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Webサイトでの告知
YmirのWebサイトの「新着情報」ページでリリースを告知して下さい。