ここでは、Ymirを使ってアプリケーションを開発する場合の注意点を説明します。
自動生成
YmirではGeneration-Gapパターンに従った自動生成機能を提供しています。Generation-Gapパターンが適用されたクラスの開発においては、通常開発者は次のルールに従って開発を進めます。
- 開発者はGapクラスにコードを追記していく。
- Baseクラスは自動生成によって置き換えられるため、基本的には開発者は手を入れない。
ところがYmirの場合は若干例外があり、以下の操作に限ってはBaseクラスを開発者が変更することが認められています。
- Baseクラスが持つGetter/Setterメソッドにアノテーションを追加する(Pageクラスのみ)
- Baseクラスの親クラスを変更する(Pageクラスのみ)
- Baseクラスが持つフィールドの型を変更する
- Baseクラスが持つメソッドの引数の型や返り値の型を変更する
プロパティ名
Ymirでは他の多くのフレームワークと同様、JavaBeans規約に従ったプロパティ操作を行なっています。以下のようなプロパティ名はプロパティ操作を行なう際にあいまいであり予期せぬ動作を引き起こす危険性がありますので、利用しないことを推奨します。
あいまいなプロパティ名 | 推奨されるプロパティ名 |
---|---|
A | a |
aName | AName |
具体的には、リクエストパラメータ名、スコープにオブジェクトをバインドする際の名前などにあいまいなプロパティ名を用いないようにして下さい。